今回の断捨離は”いつもとちょっと毛色(けいろ)が違う断捨離” でした。
やましたさんが、思いがけないアドバイスを夫婦に投げかけます。どんなアドバイスなのか気になるでしょう?
最後までお楽しみくださいね♪
【ウチ、断捨離しました!】アフター60は妻と一緒に…箱を愛した男の再出発
のりゆきさんのアトリエ 東京下町 小さな一軒家
夫婦が一緒に暮らすには
間取りは2LDKの2階建て一軒家。
お二人はお互いバツイチで、20年以上前に交際を始め、5年前に入籍されました。現在は週末婚なんだそうです。
お二人の今の暮らしはとても快適なご様子。
平日はそれぞれに自分の仕事をし、週末になるとひろみさんがのりゆきさんの家にやってきます。
ひろみさんが焼いてきたイングリッシュマフィンにのりゆきさんがハムエッグを焼き仲良くランチを楽しむ様子が映りました。
それぞれの家に行ってみると、それぞれに暮らしやすくなっており、問題はさほどなさそうです。
まず、のりゆきさんのアトリエを見てみましょう。
な・ん・と・・・箱だらけ〜〜〜〜!
箱の中は夢の世界が広がります。
実はのりゆきさん、ジャンピエールテンシンというアーティストとしてのお名前で、BOXアートを作っているんです。
箱の中に色んな物を詰めたり、ちっちゃなドールハウスを作ったりしています。
人形アニメーションをどうしても作りたくて、箱の作家さんの展覧会を見て”あっこれだ”と思い、作り始めたそうです。
のりゆきさんは、若い頃はテレビ局で働いたり映画の自主制作もしてきました。
実際に人形アニメーションも作り、それがテレビに映し出されました。
あと、『マッチボックス』という小さな作品もありました。
のりゆきさんは10年前に仕事で出会った職人の技術に魅了され、左官屋の会社にサラリーマンとして就職しました。収入は安定しますが、職人の世界は朝早くハードなので作品作りをする時間が取れなくなってしまったのだとか。
作品と向き合うことが、のりゆきさんの生き甲斐でもあります。
こだわりは箱を使うこと。
でもあと3年で60歳になるので、それを区切りにして活動を再開したいと思っています。
そして、アフター60にはひろみさんの鎌倉で一緒に住みたいとのこと。
でも、そうなると、のりゆきさんの家の2階にあるアトリエの荷物がやたら多くて、これを鎌倉に全部持っていくことができません。
そこで、アトリエの物を断捨離してコンパクトにしようと計画したのです。
ひろみさんは鎌倉にお住まいがあり、そこで帽子屋さんを営んでいます。
売るだけではなく、その人に合わせたオリジナルの帽子を製作したり、帽子作りのお教室を開いて教えたりしています。
ひろみさんは帽子のアーティスト。
ものづくりを通してのりゆきさんと知り合い、お互い惹かれあったそうですよ。
断捨離をして整理をしていくうちに、のりゆきさんの本当にやりたいこととか、次の作品の構想とか見えてきたり、アフター60の人生に影響を与えるようなチョイスというのが見つかってくると一番いいな、とひろみさんは思っているようです。
覚悟はできています。テレビの力をお借りして。とひろゆきさん。
やましたさんがひろゆきさんの家にやってきました
ひととおり1階を見ると
片付いていますね。
そして2階を見渡すと、
いい感じだよね 郷愁があるっていうのかな。
ものは沢山あるけど放って置かれてる感じはしない。
少年がいるって感じだよね。そんな問題は感じないけどな。
居心地良くない?
居心地いいです。
ですよね。何か作っていらっしゃるの?
と言いながら かわいい と
やましたさんはのりゆきさんの作品を気に入った様子です。
60歳をめどに定年を迎えてようやく一緒に暮らせるかな、と思っているんですけど。
でも奥様にしてみれば、このまま全てを家に持ち込まれると非常に困るわけよね?(笑)
はい(笑)
それで僕が動かないから奥様が番組に応募したわけね?
そうそう、と奥様、うなずいています。
私から言わせれば・・・
どうしても一緒に暮らしたい?
そうも言われたんですけど・・・
このままで良くない?
それじゃ、良かった
そしたらこの企画はこれで終わり?
そうそうそうそう、それでいいと思う
ええ?
今回これにて終了!? すごい展開になってきましたね。
だって、それも思い込みでしょ
何の断捨離かって言ったら
夫婦の形 結婚の形っていう
思い込みの断捨離
よりお互いを尊重できるような暮らしぶりがあるんじゃないかって
模索のために断捨離をすればいいと思う
やましたさんが心配しているのは
夫婦は一緒に暮らさなきゃ、という思い込みに縛られると
最適な暮らし方が見えなくなる、ということ
のりゆきさんもひろみさんも、ちょっと気が楽になったようです。
今後のことは後で考えるとして、まずは
この中で ある意味がない物 それを間引きして
快適なアトリエを作ろう、
と方向転換することになったのです。
間引きの断捨離
まずは棚の上の箱を全部おろしてみました。
箱の中を開けてみると、時代遅れの機材、ケーブル関係、どんどん断捨離できます。
でも、趣のある箱が出てくると手がストップして捨てられなくなります。(箱が好きですからねー)
胸に修行中と書いた粘土でできた手のひらサイズのお地蔵さんの人形が沢山出てきました。
実はのりゆきさんは15年前に色んな場所で座禅をしてその姿を写真に撮り、写真集を出したのです。
修行中と書いたTシャツを着て、あちこちで座禅を組む様子が映りました。その時に瓦粘土で作ったのが このお地蔵さんです。少し売れたそうですよ。
作品なので、さすがに捨てられませんでした。
でも棚の上はすっかり片付き、次は壁際に取り掛かります。
箱が場所を取ってるね
いらない箱をどんどん断捨離し、なんと1階が埋め尽くされるくらいゴミ袋が出ました。
かなり箱も断捨離できました。
やましたさんは、ここで面白い提案をしました。
大きな空間のジオラマがここ(部屋全体)だと思うと面白くない?
ここを断捨離すること自体が ご主人の大好きなジオラマ作り
言われてみれば部屋も大きな箱です。
というものです。
のりゆきさんもひろみさんもやましたさんのアドバイスに賛同しました。
1ヶ月後が楽しみ、とやましたさんはルンルンで帰って行きました。
断捨離14日目 嗚呼 箱が捨てられない さよなら 少年の俺
押入れの上の天袋は箱でいっぱいでした。
下ろしてみると、た〜くさんのプラモデルでした。目玉や心臓などの結構マニアックなプラモデルが豊富です。でも、少年時代とお別れし(売れれば売る→専門のお店に買い取ってもらうことに)かなり厳選することができました。
断捨離20日目 サヨナラ 俺の青春
この日はのりゆきさんの大親友である松蔭浩之さんがお手伝いに来ていました。
松蔭さんは現代美術家で、内田裕也さんや山口小夜子さんなど有名人の写真撮影も手がけた方です。
大学時代には松蔭さんものりゆきさんもバンドを一緒に組みました。
今回 松蔭さんにお願いしたのは、のりゆきさんが若い頃から買いためた膨大な量のCDの断捨離の監修です。
これ絶対聞かない 聞いてない
迷ったら実際に聞いてみます。
これを辛抱して聞く体力がないよ 俺たちに そんな体力はないよ
別れよう
CDのジャケットをスタッフさんに見せながらのりゆきさんが言います
これ 松蔭くん 自分でデザインしてバンドのジャケットを自分の顔にしたの
髪の毛があった頃の僕 今はこんなんですけどね
と帽子を取って見せてくれます
かなりCDを処分でき、その棚をのりゆきさんはきれいに拭いて 趣味の物を並べて行きます。
すごい すごい すごいスッキリ と ひろみさんも嬉しそうです
びっくり〜 いいじゃん いいじゃん
箱男 箱と向き合う
のりゆきさんとひろみさんが 何やら相談したようで
結構いっぱい買ってこなきゃ
箱を沢山処分したのに 小さなダンボール箱をいっぱい買ってきました。
大きさや種類のバラバラだった箱を処分して、同じ色・形の揃った箱に統一したのです。目印もつけて中身が分かるようにしました。
その箱を並べると、統一感があり、スッキリとした空間になりました。
やましたさん感動の箱アート完成
1ヶ月後、やましたさんはルンルン気分でやってきました。
楽しみにしてました〜
お〜〜〜〜〜〜!!!
すばらしい すばらしい キャー
言うことない こんな現場は初めて
部屋の中が、どこかのギャラリーのように変身していたのです。
まるで小さなミュージアムみたいです。
棚の上には のりゆきさんのステキな作品の数々が並んでいました。
そして、部屋の電気を消すと、ドールハウスの中に明かりがつく演出です。
自分で創りあげた創造の方の創りあげるって言う空間になった
断捨離中なのに 個展前みたいな感じで 個展を準備している感じで
作品の一つであるピサの斜塔のミニチュアの中に、
さらに小さいミニチュアののりゆきさん、ひろみさん、そして やましたさんが入っていました。
「アドバイスは?」 とスタッフさんがやましたさんに聞くと
ないない。
これ卒業展だと思う
一番これまでで大きな作品を作った
はい
卒業制作をして卒業展をして 見てって感じで
卒業したら次に行くわけじゃないですか
また次の作品作りが始まるなって
飛び出す勇気は生まれましたよね
この卒業展のおかげでね
アフター60の生き方
やましたさんの家には あのマッチ箱の作品が箱に詰まって置いてありました。
かわいくてすっごくキレイですよね。
実はやましたさん 箱の中にグラスと卵を入れて作品づくりをのりゆきさんに習っていました。
作品名は『誕生』です
(これまでの人生を)卒業するっていうのは寂しいじゃないですか
いつまでもここにいられないっていうことは分かっている
今度入学する世界(アフター60)は不安もある
自分としては満足のいく学生生活だった60までが
人生の生活だったな というのが確認できたと思うんですよね。
だからこそ次に進んでいける
卒業したんだから新たな世界に入学していく
希望を持って入学していって欲しい
番組の最後に映し出されたのは のりゆきさんとひろみさんからの寒中見舞いはがきでした。(送れなかった年賀状の代わりだそうで、展示会も今後するそうです)
ハガキには、この番組に出演のご報告や、以前より身も心も軽くなったという嬉しい挨拶文が書かれていました。
ハガキに印刷されていたお二人のステキな笑顔がとても印象的でした。
「アフター60は妻と一緒に…箱を愛した男の再出発」を見ての私の感想
この番組を毎週見ていて、最近断捨離というものが、単に物の断捨離ではない、ということをつくづく思うようになりました。
世間一般の、結婚生活はこうでなければならない、という固定観念。
のりゆきさんとひろみさんの週末婚の形は、これからの結婚観にとてもいい影響を与えるものだと思います。
夫婦は一緒に暮らすと、必ずと言っていいほど お互いの価値観や生活スタイルのギャップに気づき、全てを自分の思い通りには出来ません。
お互い歩み寄る、という方法が取られ、時にはどちらかが我慢する ということも出てきます。
一緒の空間で住むとなると、部屋の数も限られ、その中に自分の荷物を収めていかねばなりません。
やましたさんの第一声が、どうしても一緒に暮らしたい? でした。
実は私も、このままでいいんじゃないかなぁ、と思っていたのです。
でも、これで番組終了、とはならず、更にのりゆきさんの部屋が変身していきます。
箱の中に物を詰めて独特の世界を創りあげるアーティストならではの
大きな大きな箱の中のジオラマづくりを提案。
やましたさんの、素晴らしい発想に感動です。
そして、それを見事にやり遂げたのりゆきさんも、それを手伝ったひろみさんも さすがです。夫婦息が合っていて仲が良いのが一番ですね。
今後、ひろみさんが週末にのりゆきさんの家を訪ねてくるのが、ますます楽しみになってくると思います。
断捨離中に、個展の準備をしている気分だった、と言っていましたが、このジオラマづくりの断捨離をしたことで、そういう気分も味わえて、実際「個展を開く」という計画までしてしまいました。
断捨離を今までの人生の卒業制作と考える発想も目から鱗でした。
今後一緒に暮らすかは分からないけど、お互いの好きなことを尊重した
こういう生活はステキだな、と改めて思いました。
いつまでも仲良くお幸せに〜〜〜♡
掃除・片付けランキング
【ウチ、断捨離しました】見逃し配信で見る方法
先週のを見逃してしまったら1週間だけ見られる方法があります。
私のように外国に住んでいてもTVer(ティーバー)なら見られます!
1週間だけ見られますよ! 下⬇︎を参考にしてね♪
【ウチ、断捨離しました】番組概要(BS朝日公式サイトより)
来週も見逃せませんね♪
『ウチ、断捨離しました』やましたひでこさんプロフィール