旺文社から出ている「学校で教えてくれない大切なことシリーズ」の『整理整頓』を読んでみました。
マンガなのでとても分かりやすく、あっという間に読めてしまいます。親子で読んだら家中が片付くかもしれません。
本のレビューを見たら、子供が勝手にどんどん片づけるようになった、と親御さんの喜ぶ感想が沢山目立ちました。
こんな本が自分の子供時代にもあったらよかったなー、自分の子供にも読ませたかったなー、というのが私の率直な感想です。
この本では片付けの苦手な整太くんが、まわりの大人に習いながらどんどん片付け上手になり、大変身する構成になっています。
「自分もこうなりたいな」と子供に夢を与える片づけ本。
このブログでは内容を忘れないように覚え書きとして記すことにしました。
ネタバレにはなりますが、マンガはもっともっと詳しく面白くて図解も沢山あり分かりやすいです。
大人にも役立つよう大事なことだけ文字でまとめました。
ざっと内容を知りたい方は是非最後まで読んでくださいね。
本書のテーマは「整理整頓」です。片づけができなくても困らないと思うかもしれませんね。でも、整理整頓を習慣化すると、ただ部屋がきれいになるだけではなく、重要な能力を自然に身に付けることができるのです。「物事を順序立てて考える力」「計画的に行う力」「重要なものと無駄なものを判断する力」などなど、その力は皆さんに「時間」という宝物を誰よりも多く与えてくれるのです。
学校では教えてくれない大切なこと①一整理整頓 より抜粋
プロローグ
この本に登場する主な仲間たち(片津家の人たち)
片津整太(かたづせいた)小学3年生・・・勉強と片付けが苦手でだらしないが、明るく元気。好きなものはゲーム、野球、マンガ。おこづかいは月800円。
片津理香(かたづりか)小学1年生・・・きれい好きでしっかり者。本を読むのが好き。おこづかいは月300円。
片津理恵(かたづりえ)37歳・・・母で専業主婦。片付けをしない整太に困り果てている。怒ると怖い。
片津整之助(かたづせいのすけ)39歳・・・父でサラリーマン。温厚な性格。休日は基本的にゴロゴロしている。
かったん・・・片津家の飼い犬。オス2歳。整太と仲がよく、いつも一緒いn行動している。タコのぬいぐるみと骨がお気に入り。
セートン先生・・・片付けについて整太に色々アドバイスをしてくれる。
片付けに必要なのは3つの力(決める力・まとめる力・続ける力)
小1の理香と小3の整太と犬のかったんがみんながリビングにいます。
理香はお勉強、整太はゲームに夢中、かったんは犬のクッキーを食べてます。
お母さんが買い物から帰ってきました。「ただいま〜」
お母さん せ〜い〜たァ〜、部屋の片付けをしなさいって言ったでしょ!?
整太と理香のお部屋はグチャグチャ状態。理香の机の上はとってもキレイですが整太の机は散乱。
りか 私のところまで汚さないでよ!
せいた ゲームの後でやろうと思ってたんだよ〜
お母さん ゲームのレベルアップの前にやることがあるわね。
せいた 何?
お母さん 片付けのレベルアップよ!! 片付けのレベルを上げると、いいことがあるのよ!
せいた ゲームのレベルアップの方がいいなぁ〜。
お母さん ゲームよりもっといことがあるわよ。現実世界で・・・
整太の頭の中で、現実世界の夢が広がります。
せいた お母さま、ぼく、がんばる!! (←単純ね、ウフフ。。。お母さんの頭の中)
お母さん では、教えてあげましょう。片付けに必要なのは、この3つの力よ!
決める力 まとめる力 続ける力
今のせいたは最弱のモンスターも満足に倒せないヒヨッコ勇者だけど、3つの力を一つずつ手に入れてレベルアップするの。
せいた なるほど。なんだかやれる気がしてきた!
お母さん、考えましたね。片付けのレベルアップをゲームのレベルアップに置き換えて誘導するなんてスバラシイ!
子供でも大人でも何でもゲーム感覚だと楽しいですよね。
いつどうするかを決めよう(決める力)
片づけに向いている時っていつ?
早速片付けを始めた整太。
なんと、床に散らばっていたものを部屋の隅っこに寄せただけです。
セートン先生登場!
セートン先生 片づけるタイミングが実は重要なんじゃ。
いいとき
★ 時間に余裕があるとき
★ 気持ちに余裕があるとき
ダメなとき
* 時間に余裕がないとき
* 気持ちに余裕がないとき
こんないいことがある!
良いタイミングで片付けができると、徹底的に片付くのじゃ!
いる?いらない? 分けてスッキリ!
お母さん まず、いるものといらないものに分けるのよ。まず机からね。
お母さんは2つの箱を用意しました。
<学校・勉強で使うものを分けよう>
いるもの ・使っている教科書・ノート
・使える文房具
・必要なプリント
いらないもの ・使い終わったノート
・使えなくなった文房具(小さくなった鉛筆、空になったノリなど)
・古いプリント
<本を分けよう>
いるもの ・これからも読む本・大切な本
いらないもの ・もう読まない本・古い本
<衣類を分けよう>
いるもの ・まだ着られるもの
・ヨゴレなどのないキレイなもの
いらないもの ・小さくて着られないもの
・撮れない汚れがあるもの
・大きな穴が空いたもの
<遊びや趣味のものを分けよう>
いるもの
・今も遊んでいるおもちゃ・ゲームソフト
・今も見たり聞いたりしているDVD/CD
いらないもの
・遊ばなくなったおもちゃ・ゲームソフト
・もう見ないDVD・もう聞かないCD
ちょっと一息♪
セートン先生のワンポイントアドバイス
<その1 引出しや棚の大きさを考えよう!>
収まる量だけを「いるもの」に分類する
<その2 いるかいらないかすぐにき決められないものは、いったん置いておくのもよし!>
次に片づける時にまた考えれば良い
<いらないものはこうしよう>
① ゆずる・売る → まわりに必要とする人がいないか探してみよう。
② 捨てる → 住んでいる地域の決まりに沿って捨てよう。(例 燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ)
こんないいことがある!
いるものといらないものを分けたら、部屋がスッキリする!
スペースの有効活用もできる!
セートン先生 気持ちよかろう!?
せいた ゴロゴロし放題だ!
かったん 確かに気持ちいいわ〜
どこにでもしまえばいいってもんじゃない!(目的によって分ける)
床の上は何もなくなりましたが棚を見てみるとおもちゃも本もごちゃ混ぜになっています。
お母さん せいた〜!ちょっと来なさい!目的に応じて置く場所を決めなさい。
それと、同じ種類のものは1か所にまとめるのよ。勉強で使うものは机にね!
<机にしまうもの>
教科書・ノート・プリント・文房具・ランドセル/手提げ
<本棚にしまうもの>
伝記・小説・図鑑・マンガ・雑誌
<遊び・趣味のもの> 箱に入れて分けよう!
ゲームソフト・DVD/CD(本と同じ形でも一緒の所には置かない)
おもちゃ・遊び道具
セートン先生 本棚に並べても良いが箱などに入れて本と分けることが大切
こんないいことがある!
しまう場所を決めて置くと、何がどこにあるのかすぐにわかる!
セートン先生 忘れ物もなしじゃ!
せいた 遅刻も減るな。
整太、スーパーへ行く
整太はクラスの友達まっつんに買い物の付き添いを頼まれて一緒にスーパーへ行きました。
まっつんは醤油を買いたいのですが、キョロキョロして、スーパーのどこに何があるのか分かりません。
でも、整太はお母さんの「目的別に置きなさい」という言葉を思い出し、調味料の所を探してみます。もちろん見つかり、まっつんはビックリ!
まっつん どうしてわかったの?
せいた 調味料はこの棚に並んでいるからさ。
それって本当に買う必要ある?
その1 買う前に本当に必要か考えてみる
<文房具を買うときはこんな時だ!>
・使い切った時・・・消しゴムが小さくなった
・使えなくなった時・・・ハサミが切れなくなった
<必要な物が足りているか、数えてみる>
鉛筆 ➡︎ 1本じゃ足りない ➡︎ 買ってもらう
消しゴム ➡︎ 1つで十分! ➡︎ 買わない(”激消え”とかNew製品が出てくると欲しくなるけど今のを使い切るまで我慢する)
1つあれば良い物が2つ以上あるときは ➡︎ まとめて箱に入れて保管する(次に必要になったときは、買う前にこの箱の中をチェックする)
せいた お母さん、ハロウィンパーティーで着る「王子様の服」買ってくれない?
お母さん 一回しか着ないのにダメです。
その2 買う前に、本当に必要か考えてみる
セートン先生 1回しか使わないものや高価なものは持っている人がいれば借りよう。
本なら図書館で借りられるね。
こんないいことがある!
必要なものだけを買えば、ムダがなくなる。➡︎『親の収入限りあり!』
やることが多すぎて(やることメモを作る)
せいた あ〜、忙しい、忙しい。やること多くて・・・。
お父さん そんな時は やることメモ だ!
用意するものは 紙とえんぴつ だけ!
「頭の中」だって片付けできるんだ!!
お父さんも使ってるぞ!
やることメモの作り方
□ かったんの散歩
□ お手伝い
□ 宿題
□ 計算ドリル
□ 漢字ドリル
□ 明日の準備
簡単に短く書いて終わったらチェック!☑️
とにかく一度やってみなさい。
セートン先生 ちょっと待った〜! やることを書き出したら、やる順番も決めておくのじゃ!
優先順位をつけ、大事なことや急ぐことからやる。
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
<その1 やることメモを利用すると、買い物メモや持ち物メモを作ることができる>
セートン先生 必要でなければ優先順位はなくてもよいぞ。
こんないいことがある!
「やることメモ」を利用すると、やるべきことが整理できて、大事なことから順番にできる。頭の中の片付けにもってこい!
レベルアップ
整太は「決める力」を身につけた!
決める力はこう役立つ!
① 迷わずに選べる力がつく
②大切なことを見極める力がつく
③自分のことは自分で決める力がつく
身の回りの物の整理をしよう(まとめる力)
勉強する気になる机って?
机の上を片づける
★ 勉強するスペースを作る ➡︎ 机の上には何も置かないようにする
★ 使いたい物がすぐわかるようにする
プリントの整理をする
ファイルボックスやクリアファイルを使って、項目別に整理しよう!
ファイルボックス 学校のモノと塾のモノにとその他(趣味のもの)に分ける
クリアファイル 教科ごとに分けるとわかりやすい
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
机をきちんと片づけておくと、必要なものをすぐに取り出せる
片づいている時 ➡︎ 忘れ物なし
片づいていない時 ➡︎ 忘れ物をする →(校庭20周!)
こんないいことがある!
机を片付けておくと、すぐに勉強に取りかかることができる ➡︎ 学力アップにつながる
さらば、グチャグチャの引き出し(引き出しの中はこう整理する)
引き出しの中はこう整理する
➡︎ 深さに合わせて入れるものを決める
・あまり取り出さないもの(シール・手紙・集めているものなど)は一番上の浅い引き出し
・文房具などの小物は右の1番上と2番目の小引き出し(ペン立てもOK)
・少し大きめの文具類(色鉛筆・クレヨンなど)は3番目の中引き出し
・大きなもの(辞典などの重い本)やノートのストックは4番目の大引き出し
浅くて小さい引き出し・中くらいの引き出し
・お菓子の空き箱や仕切りのついたトレーなどを使って分けるとキレイだよ。
・スキマなく入れると動かなくていいね。あと、上にはモノを重ねないようにする。
せいた パズルみたいだね!
深くて大きい引き出し
・手前によく使うものを入れる
・辞書など背表紙を上に向けて立てて入れる ➡︎ 取り出しやすい
かったん 空いたスペースに宝箱を入れるといいね
こんないいことがある!
引き出しの中を片付けておけば、使いたい時にすぐ取り出せる
実はもっと物が入るカバンの中
<カバンの中(ランドセル)>
・大きさをそろえて入れる(大きいものは背中の方へ、ノートや教科書は、大きさごとにそろえて入れる)
・小さいものはポケットへ入れる(ハンカチやティッシュなどの小さいものは、ポケットに分けて入れる)
りか 小物入れを使ってもいいよね。
<筆箱の中>
悪い例 ・入れる場所がバラバラ
・使えないもの不要なものが入ってる
良い例 ・文房具だけが入ってる
・種類によって分けている
こんないいことがある!
カバンの中を整理すると、物が傷みにくくなる➡︎中のものを取り出しやすくなる
ポケットや仕切りのないトートバッグなどを使うときは、バッグインバッグを使うと小物がバラバラにならなくていいですね。
本を手に取りたくなる本棚(本はこう入れる)
<本を入れる場所>
取り出しづらい上の段・・・あまり読まないか大事な本
取り出しやすい真ん中の段・・・好きな本やよく読む本
少し取り出しづらい下の段・・・百科事典などの大きい本や重い本
<本の並べ方>
・立てて、種類・順番ごとに並べる
・本が少ないときはブックエンドを使う
・スペースが空いたら地球儀などを置いて活用する
こんないいことがある!
本棚を整理すると、本を見つけやすくなり、すぐに手に取れるようになる。
衣服も自分でしまう(衣服の分け方)
・種類ごとに引き出しを分ける(下着・シャツ・ズボン/スカート・パジャマなどラベルを貼っておくと分かりやすい)
下着・・・パンツ・肌着・靴下・タイツ・レギンス
シャツ・・・Tシャツ・ブラウス
ズボン/スカート・・・ズボン・スカート
パジャマなど・・・パジャマ・体操着
セートン先生 一番下の引き出しは出し入れしにくいので、あまり使わないものがよいのう。
<引き出しの中の整理方法>
・ギューギューに入れない(余裕をもたせると、取り出しやすくシワになりにくい)
・分けてまとめる(パンツ・くつ下などを分けて入れる)
・立てて入れる(重ねて入れると取り出しにくい)
セートン先生 空き箱やブックエンドで仕切るとうまくしまえるぞい!
たたむ時はたたんだ衣服の高さが、引き出しの深さとそろうとよいのう。
こんないいことがある!
衣類をキレイにしまえるようになると、ものを大切にできるようになる。
セートン先生 お気に入りの洋服も長持ちじゃ。
せいた くつ下もなくさないね。
充実した1日を過ごすために
1 今の1日の過ごし方を見直そう!
まずは、時間の決まっている予定を書き出してみる。
2 やることを書き出そう!
次に、1で書き出したこと以外のやりたいことや、やらなければならないことを書き出してみる。
3 1日の予定をまとめよう!
最後に、2で書き出したことを優先順位の高いものから順に、「決まった予定がない時間」に書き込む。
・予定はギューギューにつめずに余裕をもたせる
・時々見直してみる
こんないいことがある!
1日の過ごし方を決めておくと、規則正しい生活ができる。
これ、私もやらなきゃだわ。
目標を達成したい
目標を達成するためには、まず、計画を立てること!!
計画を立てるのに大切なのは いつまでに 何をしたいか
これを紙に書く
(例) 来月の音楽会までに 鍵盤ハーモニカを演奏できるように なりたい
目標達成に向けた計画を立てよう
せいた 苦手なところが4カ所あるんだ
➡︎4週間で4カ所をクリアする
つまり、1週間で1カ所ずつできるようになればよい!
こんないいことがある!
目標達成のために計画を立てれば、地道な努力ができる
<自分に合ったメニューを作る>
① 1日に練習することを書き出す
腹筋20回
腕立て20回
素振り30回
ポイント 無理はしない。最初は少しずつ。
② 1日の練習メニューを組み立てる
午前7:00 起床
朝食
腹筋 10回
腕立て10回
学校
午後3:00 宿題
すぶり30回
自由時間
かったんの散歩
6:00 夕食
腹筋 10回
腕立て10回
お風呂
9:00
就寝
ポイント
・1度にするのが大変なら分けてみる
・練習以外の予定も考える
・体を休める日も作る(1日おきに休むなど)
③ こまめに練習メニューを見直す
・慣れてきたら、自分に合ったものに変える(回数を増やすなど)
・体力や体調によって考え直すことも大切
目標を一つ達成できたら、また新しい目標を立てる
目標を達成するのも整理整頓の知識が役立つんですね。
夏休みの宿題を終わらせるコツ
計画通りに宿題をやるための工夫はこれ!
計画を立ててもその通りにできない人は試してみよう⬇︎
工夫その1 ゴールを目指せ!!<宿題すごろくゲーム>
すごろくを作る
① 夏休みの日数と同じ数のマスを作る
② 計画通りにできたら、シールをはる
セートン先生 全てのますがシールで埋まれば見事ゴールじゃ!
工夫その2 敵はキミ自身!!<自分追い込み戦法>
「今日の宿題が終わったら○○できる」と決める。
終わるまで○○はお預け。
(例)宿題終わったらおやつを食べられる。
工夫その3 お母さんたのむよ!!<できたらご褒美大作戦>
せいた 計画通りに宿題やるから、ゲームの時間増やして!
お母さん 1週間できたら1時間延長!但しできなかったら1日ゲーム禁止!
ご褒美をおねだりするのも一つの手ね。
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
宿題を早く終わらせるためには、早いうちにちゃんと計画を立てておくことが大切!
計画を立てる時のコツ
・予定は詰め込まずに余裕を持たせる!
・量が多いものは、毎日少しずつ!
・時間のかかるものは、早めに取りかかる!
セートン先生 旅行やお出かけなどで家にいない日は、「宿題をしない日」にしておくのじゃ。
こんないいことがある!
計画表を作って実行すれば、宿題が沢山あってもちゃんと片付く
レベルアップ 整太は「まとめる力」を身につけた!
まとめる力はこう役立つ
① 使いやすいようにまとめる力がつく➡︎ 机の上がキレイで「やる気」の邪魔をしない
② わかりやすくまとめる力がつく➡︎ 後で見てもわかるようにノートをまとめられる
③ 実行できるようにまとめる力がつく➡︎ 計画をまとめられる
キレイな状態をキープしよう(続ける力)
真の片づけ!「きれい」をキープ
常にキレイにしておかないと、片づけができているとはいえない
<片付けた後に気をつけること>
・出しっぱなしにしない!
・元の場所にもどす!
これを守っておくとこうなる⬇︎
・ゴミがあったら目立つ!
・どこに戻すかすぐわかる
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
一度決めたものでも、必要に応じて変えていくとよいぞ。
・よく使うものに入れ替える
・季節ごとに入れかえる(服もだけど教科書なども学年が上がるごとに入れ替える)
こんないいことがある!
すぐに元の場所に戻しておくと、「片付けの時間」が短くてすむ
掃除もできるようになろう
<掃除する時の服装はこれ!>
・ホコリを吸い込まないようにマスクをする
・怪我や手荒れを防ぐため軍手やゴム手服をする
・動きやすく汚れてもいい服を着る(エプロンもいいね)
<家具はこう掃除する>
・机、本棚、タンスなどは拭き掃除でキレイにする
雑巾を用意する(水で濡らし硬く絞って使う)
拭く順番の基本➡︎ 本棚やタンスなど、上から下へ 奥から手前へ
<窓はこう掃除する>
窓ガラスは「濡らして拭き取る」が基本
窓を拭く順番も上から下へ
りか 拭き取る時に新聞紙を使うとピカピカになるんだって!
サッシは割り箸を使うとキレイになる
<床はこう掃除する>
動かせるものは動かし、机の下も忘れずに、最後に部屋全体に掃除機をかける。
フローリングの場合は、拭き掃除をすると良い。
りか 雑巾の代わりに古ぎれを使ってもいいんだって。
こんないいことがある!
掃除すると気分がスッキリして、部屋が明るくなる!
こんなことにも役立つ!!
掃除や片付けで 健康・安全な生活を手に入れる
掃除をしないと・・・
ホコリがたまる➡︎カビがふえる➡︎ダニなどのすみかになる(アレルギーの原因になる)
片付けをしないと・・・
崩れてきて危険(怪我の原因になる)
掃除をすると・・・
健康に過ごせる
片付けをすると・・・
怪我をしない
食後の片づけはお母さんだけの仕事じゃない!
りか みんなで片付ければ早く終わるでしょ!?
<使った食器を台所に運ぼう>
良い例
・持てる量に分けて運ぶ
・同じ形の器は重ねても良い
・静かにそっと運ぶ
悪い例
・一度に沢山運ぶ
・何でもかんでも重ねる
・ガチャガチャ音を立てて運ぶ
お母さん ソースや油などがついたお皿は重ねないでね。
そうなのよね〜、洗ったことない人は意外にこれできない。お皿の底面には付いていなかった油やソースを取る手間がダブルでかかる!こういう細かいところまで書いてくれてる本てありがたいです。
かったん お盆を使うのは意外と難しいぞ ソロリ・・ソロリ・・
<テーブルを拭く>
食器を下げ終わったら、硬く絞った付近で隅々までしっかり拭く。
セートン先生 アルコール除菌スプレーもあるぞ!
<食器を洗う前に>
・大きなお鍋や包丁など危険なものはお家の人に任せよう
・ソースや油汚れはキッチンペーパーなどでざっと拭き取っておこう
セートン先生 家庭によって方法が違うこともあるぞ。お父さんやお母さんに聞くのじゃ。
<食器を洗おう>
・洗剤をスポンジでよく泡立てる
・食器を洗う順番は汚れの少ないものから汚れのひどいもの順に
・割れやすいガラスの食器や水に弱い気の食器は、先に洗う
・スポンジについた油が他のものに移るので油がついた食器は最後に洗う
ガラス食器 ➡︎ 機のお椀やお箸 ➡︎ 油がついていない食器➡︎ 油がついた食器
セートン先生 すすぎは最後にまとめてするのじゃ。
<食器をしまおう>
洗い終わった食器は、清潔なふきんで拭いてから食器棚にしまう
片付けの基本
・元の場所にしまう
・同じものは同じ場所にしまう
気をつけること
・丁寧に扱う
・沢山重ねない
せいた 本棚や机の片付けと同じじゃ〜ん!
かったん よく気づいたね!
こんないいことがある!
食後の片付けを手伝ったら、お母さんに褒めてもらえる。
みんなで使う場所もキレイに
<リビングを片づける>
セートン先生 服が脱ぎっぱなしになっとるな。
・リビングは家族みんなで使う場所。モノを散らかさないように!
・ティッシュやリモコン、新聞、クッションは決まった場所へ
せいた 服は自分の部屋、ゲームは棚にしまったぜ〜!
<玄関を片づける>
セートン先生 靴はそろえなきゃいかんな。
せいた 帽子も置きっぱなしだわー。
・靴底の泥は、外で落としておこう。
セートン先生 また、汚いくつ下のまま家へ上がると、家の中が汚れるぞ!
<トイレを使った後は、キレイにする>
セートン先生 汚したり水が飛び散ったりしたら、自分でふくのじゃぞ。
・トイレットペーパーが無くなったら、新し物をセットしておく。
・スリッパもそろえる。
<お風呂を使った後は、キレイにする>
・床に石鹸などの泡が残っていると滑るので、サッと流しておこう。
・浴槽のフタは閉める
・イス、洗面器は端へ置く
・シャワーヘッドは掛ける
脱衣所でも注意!
脱いだ服やつかっったバスタオルも散らかさないようにする
髪の毛も忘れずに取ってね!
<洗面所を使った後は、キレイにする>
・みんなが使うものは決まった所へもどす(歯磨き粉・くしなど)
・ゴミはゴミ箱へ(髪の毛は排水口が詰まるから必ず捨てる)
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
家族みんなの場所を使うときに大切なのは
あとで使う人のことを考えること!
トイレが汚れていたら・・・ 不快です
お風呂のぬるぬるした床で滑ったら?・・・ 危ないです
みんなが安全で気持ちよく使えるようにしておこう!
<どこでも気をつけたいこと>
・ドアを閉める
・電気を消す
・ゴミを捨てる
こんないいことがある!
みんなで使う場所をキレイにするようになると、周りの人への気遣いができるようになる。
こんなことにも役立つ!!
あとで使う人のことを考えると、「気配り」ができるようになる
思いやりの心が育まれるのですね!
ここがポイント!
大事なのは、相手を気づかう『思いやり』の気持ち!
・みんなの靴をそろえる
・お風呂のゴミを拾う
・トイレのエチケット(消臭など)
セートン先生 自分が散らかしていなくても、あとで使う人のことを考えて片づけることが大切じゃよ。
おこづかい帳をつけたらお金が貯まる!?
せいた これ買ったからあと70円しかない。
お母さん えっ!もうそんなに使ったの!?
おこづかいい帳をつけなさい! おこづかい帳をつけることも頭の片づけになるのよ!!
<おこづかい帳をつける目的はこれ>
・「いつ、何に、いくら使ったか」「今いくら持っているか」を知っておくため
・お小遣いを上手に使えるようになるため
お母さん 次のおこづかい日までどうやりくりするかを考えるから、頭の中の片づけになるのよ。
<おこづかい帳はこうやって作る>
ノートに線を引いて、一番上の行に項目を書く(おこづかい帳を買わなくてもできる)
・日付を書く所
・内容を書く所(どうしてもらったか、何に使ったかを書く)
・金額を書く所(もらったお金・使ったお金・残ったお金)
お金をもらったり使ったりしたら、その日のうちに書く
<おこづかい帳をつける>
・お駄賃などをもらった時にも記入しておこう
・おうちの人にモノを買ってもらったときは、記入しなくてもいいよ。
セートン先生 自分の財布に出入りするお金を記録しておくのじゃよ。
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
お金はおうちの人が一生懸命稼いでくれたもの。むだ使いしないように心がけよう。
ムダなものは買わない
・買う前に、本当に必要なものかどうかを考えよう!
セートン先生 お小遣いは全部使い切らなくても良いぞ。残った分は貯金しておくのじゃ。
こんないいことがある!!
おこづかい帳をつけると、ムダ遣いが減ってお金がたまる!
こんなことにも役立つ!!
おこづかい帳をつけると、貯金ができて欲しいものが買える
日記をつけてリフレッシュ
日記を書くと頭の中の片付けができる!
<何を書くか決める>
その日にあったことを全部書くのではなく、印象に残ったことを中心に書く
Before
朝起きてご飯を食べて学校へ行った。国語を算数と体育と社会の授業があった。帰っておやつを食べて、まっつんと遊んだ。晩ご飯を食べて寝た。
After
今日は体育の時間に鉄ぼうをした。ぼくは初めて逆上がりができた。
<自分の考えや感想を書く>
その日に見たものや起こったことだけではなく、自分の考えや気持ちも書く
Before
となりのクラスのチームと野球をした。ぼくのエラーで、最後に逆転されてしまった。
After
となりのクラスのチームと野球をした。ぼくのエラーで、最後に逆転されてしまった。とてもくやしかった。次の試合では絶対に勝ちたい。
<具体的な内容を入れる その1>
会話を入れると出来事をより詳しく表現できる
Before
席がえで、れいちゃんのとなりの席になった。お互いにあいさつした。
After
席がえで、れいちゃんのとなりの席になった。「よろしくねー」とぼくが言ったら、「こちらこそー」と言ってくれた。
<具体的な内容を入れる その2>
相手や周りの様子も入れてみる
Before
お母さんがケーキを作ってくれた。思ったより美味しかったので、おかわりした。
After
お母さんがケーキを作ってくれた。思ったより美味しかったので、おかわりした。お母さんはとてもうれしそうだった。
<ちょっと一息♪>
セートン先生のワンポイントアドバイス
ポイント1 よく観察する
➡︎ 自分の感想や意見を持てるようになる
➡︎ 物事の様子を細かく正確につかめるようになる
ポイント2 毎日書き続ける
➡︎ 書きたいことをわかりやすくまとめられるようになる
➡︎ 長い文章でもt楽に書けるようになる
先生 『継続は力なり』じゃよ。
こんないいことがある!!
日記を書いて1日を終えると、新鮮な気持ちで新しい日を迎えられる
こんなことにも役立つ!!
・日記を毎日書いていると、作文を上手に書けるようになる
・作文を上手に書けると、受験にも役立つ➡︎国語も得意になる
交換日記もいいですよね。私は友達と中・高生の時ずっと交換日記を書いてました。
レベルアップ 整太は「続ける力」を身につけた!
続ける力はこう役立つ
① 毎日続けていく力がつく
② コツコツと積み上げる力がつく
③ 最後まで頑張り抜く力がつく
エピローグ 「片づけ」できるようになった!?
数ヶ月後・・・
3つの力(決める力・まとめる力・続ける力)を手に入れてみんなから褒められる夢を見ています(笑)
セートン先生 すぐに片付けられるようにならなくても、何度でもトライするのじゃ!
そうよね、そんな簡単なものではないですよね!
子供向け『整理整頓』の本を読んでみた(感想まとめ)
いかがでしたか?
子供の本といえど、かなり内容が濃かったな、と思います。
子供の頃を振り返ると、テキトーに本棚にしまい、机の引き出しにしまっていました。
この本の内容のように自分の部屋がオーガナイズされていたら、もっと思考回路もよくなったのでは、と思います。
確かにこういう整理法は学校では教えてくれませんね。
この本のスゴい所は、ただの整理整頓術ではなく、家族や人への思いやりを育むところまで言及しています。
今の子供世代がこれを読んで身に付けたら、とってもいい世の中になるだろうな、と改めて思いました。
お父さんやお母さんが教えなくても子供自ら進んで実践できる素晴らしい本でした。