そっか〜、中学生の娘ちゃんは全寮制だから特にお部屋はなくても何とかなってたんですね。
一人になりたい時間は誰でもあるし、なんとかお部屋を確保したいですね。
「ウチ、断捨離しました」やましたひでこさんがみなこさん家にやってきた!
散らかっているとかそういう次元じゃない。『苦しい』って感じ。
物のために部屋があっても大事な子供のための部屋はないってことでしょ。その矛盾に気づかないとね。切なすぎるよね。
簡単に言ったら物に乗っ取られて家族が辛い思いをしている家というのがこの家の課題。
お嬢ちゃん、あんなところに居るんだよ。家族のための部屋だって意識してみんなで一致団結しないとね。
『みんなで物を減らして娘さんの部屋を作る』がミッションになりました。
「ウチ、断捨離しました」お母さんの部屋からスタート
やましたさんがみなこさんの部屋を見るなり、みなこさんの集めた大量のものが原因と気付きます。
「これじゃ体が休まらないよね。物置で寝てる。」 と指摘。
この部屋で断捨離のレッスンが始まりました。
はじめはクローゼットから。
看護師になる前に旅行会社で添乗員として働いていた時の服が大量に出てきました。その時のスーツやジャケットをどんどん断捨離していきます。
みなこさん、かなり思い切りがいいです!
キャリーバッグの中には大量の着替えやパジャマが入っています。
これは万が一コロナで家族が入院した時に困らないようにするためなんだとか。仕事柄そういう考えが働いた感じです。
「入院したいの?」 とすかさず聞くやましたさん。
「入院したいのかと思ってしまう。
どこに何があるか分からないから不安でこういうことをしてしまう。
家が片付けばいざ入院する時にはサッとできます。その時すぐ準備できる空間づくりを今しているわけ。」
みなこさんは、家族に何かあった時のことを考えて準備していたんですね。 スーツケースの中のパジャマや下着もそうですが、「家族思いなんだなあ」というのが伝わってきました。
その頃お父さんとちかなさんは、リビングで例のちかなさんの机の後ろのクローゼットの中の物(殆どお母さんのもの)を全部出していました。
あっという間にリビングは足の踏み場もない状態に。
お父さんは、クローゼットの中の物が詰まっていた収納棚を解体して、思い切って処分しました。
ちかなさんは明らかに要らなそうな物を処分していきます。新たな部屋に引っ越すために机の周りも断捨離していきます。
お母さんも更に昔の服をどんどん断捨離し、今まで入りきれずにいたクローゼットの外にあるハンガーラックの物も全てクローゼットに収めることが出来ました。
床が顔を出し、みなこさんは雑巾掛けをしています。
「床が拭けるって幸せだよね〜」とやましたさん。
仕事から帰っても疲れが取れなかった寝室が、ゆったりくつろげる空間に大変身しました。
これにはちかなさんもお父さんもびっくりです!
「ここが出来たからこの要領で上の階もできるはずだよね。」と
やましたさん。
家族みんなで頑張り、初日から大量の断捨離に成功しました。
でもまだまだリビングは足の踏み場がありません。
やましたさんは1ヶ月後に来ることを約束して帰っていきました。
「ウチ、断捨離しました」家族関係が悪化した理由とは・・・
断捨離開始から1週間後、リビングには相変わらずみなこさんの物が広がったまま。
これでも1週間で20袋捨て、要る物だけを残したようです。でも、これを入れる棚はありません。
断捨離に悩んでいたのは手芸用品。やりたい、やれない、でもやりたい。忙しすぎてできないと分かっていても決断できません。
断捨離途中で今度はみなこさん、ご主人と言い争いが始まります。
布団を干すスノコを巡ってこんな感じのバトルが始まりました。
みなこさん:(布団を)直置きしたら湿気るから必要
ちかなさん:干せばいいじゃん! と向こうから声が・・・
みなこさん:誰が干すの?(笑いながら)
ご主人:とにかく、あっちに持っていく
みなこさん:あっちに持っていくのは移動してるにすぎないじゃん
ご主人:じゃ、捨てる
みなこさん:待って、それじゃ布団干せないじゃん。それだけはちょっと待って。
ご主人:じゃ、一度外に出す。必要なら後でまた中に入れればいいじゃん
みなこさん:・・・。(顔は苦笑い)
これ(布団干し折りたたみ式スノコ)場所を取るので邪魔なのは分かりますよね。
でも、みなこさんの気持ち分かる〜。ご家族の健康に気を配り、布団を湿気らせないよう家の中で干しているわけですよね。もちろん外に干せたらスノコは要らないけど、看護師の仕事があるから日中は干したくても干せないですよね。家族にさせず、自分でできる工夫した結果スノコに行き着いたわけですものね。
捨てられるのはたまらない。私もみなこさんと同じ立場なら「捨てないで!」と言ってるはずです。
実はここ数年、お互い意見が噛み合わなくなっていました。ご主人曰く、話が平行線になるともういいや、ってなっちゃうみたいです。
「ウチ、断捨離しました」断捨離開始から2週間半後
みなこさんの家を訪ねてみると、リビングからだいぶ物が減っていました。
残っているのはプラスチックケース数個。
てつやさん曰く、「いや〜、よかったです。心が軽くなりますね。持ってるものは大体覚えています。覚える量が減るとこんなに楽なんだ」
と断捨離の効果を実感されているのが伝わってきます。
「ウチ、断捨離しました」みなこさんの心のモヤモヤにやましたさんが切り込む
そして断捨離開始から1ヶ月後、やましたさんが成果を確認しにやってきました。
「何もなくなったね。広い家になったね。」とやましたさん。
イライラすることのない、スッキリしたリビングになっています。
みなこさんは、「なんかやり残しているのか、まだ足りないのか、違う方向にいっているのか区別もつかなくて」とやましたさんに言います。
これでもまだ納得がいかないようです。
ご主人は「私はやり尽くした。」と言います。
夫は悔いがなく妻はぐちぐち言っている なんなんだろコレ とやましたさん。
「見事見事」とやましたさんに褒められてもまだ納得ができません。うやむやの正体はなんなのか・・・
断捨離は上手くいったのになぜか納得できない。
みなこさんの心にやましたさんが切り込みます。
「私が一生懸命やっていることに対して言わないんですよ、何にも。で、ずーっと引きこもっているし、私一人じゃここは広すぎるんですよ。」
断捨離でリビングが広くなればなるほど、みなこさんは心が落ち着かなくなった、と言います。
みなこさん:一緒にいたい? ということ?
やましたさん:一緒にいたいってことは?
みなこさん:さみしい
やましたさん:そ、さみしい。「私さみしいんだけど。」だけで言いわけ。
さみしいってことを素直に出さずにあーでもないこーでもないってグダグダ言うからご主人面倒くさくなっただけ。
本当の気持ちを自分でもわかってないから・・・
やましたさん、スゴい!人生の大先輩って感じ。
「さみしいんだって。」とご主人に向かってやましたさんが言うと、
「だろうなぁ、とは思う。」とご主人。
だから頑張っちゃうんだよね。さみしさを埋めるために。
もやもやの原因はさみしさでした
思えばいつだって「気付いて欲しい」とみなこさんは叫んでいた気がします。
断捨離できずに悩んでいたのは、いつか家族のために使おうと取っておいたものでした。
頑張っているのを認めてもらえないさみしさが原因だった。
「さみしいものだって認めていかないと。人がこうしてくれないああしてくれない、って言ったらもっとつらいだけ。新たな気づきがあって良かったです。」とやましたさん。
やましたさんが帰った後、てつやさんはこんなことを言い出しました。
「自分が頑張ったでいいと思うんだよ。
よくやったよ。週末寝ていたもん。私とか。
自分で自分を褒めればいいと思いますよ。」とシャイなてつやさんならではの褒め言葉でした。
てつやさん:「まあ良かったね。他人事だけど。」
みなこさん:「こう言うこと言われるとすごい腹立つ。」
さみしさは愛おしさにつながる。その気持ちはてつやさんに届いているはずですと平泉さん。
エンディングでやましたさんはこんなことをおっしゃっていました。
気持ちのゆとりとか広い空間も足し算。評価は全て”加点法”
まだまだできていない、ではなく”ココまで出来たね”
目標にはまだまだ到達してないけど”ここまで来れたじゃない”
みなこさんはご自身が「スッキリしない」という言葉しか表現できなかったけど、
ところがその原因は常に自分自身も減点的に捉える。
「まだここが足りない。まだ出来ていない。」
そんな思考の癖が結果的に家族とのコミュニケーションを残念な形にしている。
コミュニケーションの仕方が自分にも家族にも減点法だったと気づけば、もっともっとコミュニケーションが発展的に進んでいくと思います。
「(両親が)喋り出して喧嘩っていうのは少なくなったんじゃないかと・・・良かったと思います。」
夫婦仲が劇的に良くなったわけではないけど笑顔が増えてきたみたいです。
「本当にこの暑いのによくみんなゴミ出しをやったと思います。」とみなこさん。
「思ったより娘がやってくれました」とてつやさん。
あれ、みなこさん、家族への評価が加点法になってますね。
後日、みなこさんからメールが届きました。
断捨離は加点法で考えるのが大事なんですね。
スッキリしない気持ち=さみしさ だったとは
今回もとっても勉強になりました!
やましたさんのプロフィールはこちら⬇︎
やましたひでこさん プロフィール
一般財団法人「断捨離®︎」代表
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み応用提唱。誰もが実践可能な「自己探訪メソッド」を構築。断捨離は人生を有機的に機能させる「行動哲学」と位置づけ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動を促すその提案は、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。
『断捨離』をはじめとするシリーズ書籍は、国内外累計500万部を超えるミリオンセラー。アジア各国、ヨーロッパ各国において20言語以上に翻訳されている。
※「断捨離」はやましたひでこ個人の登録商標であり、無断商業利用はできません。
現在、BS朝日「ウチ、断捨離しました!」
<毎週月曜夜8時>レギュラー出演中。
https://www.bs-asahi.co.jp/danshari/
(Amebaオフィシャルブログより引用)
内容全部ご紹介します!家族関係を修復したい人は必見です!
口を開けばケンカばかり。。。
「これだってあなたのじゃない、靴下だってなんでこうなのよ!」
と、ママの苛立ちの声が聞こえてきます。
一軒家の中でバラバラに生活する家族。
「すぐイライラしている私になっている。」とママのみなこさん。
家族関係を修復したいと願う看護師ママ。。長年抱えてきた心の葛藤とは?
コロナ禍のせいで、いつもは一緒にいなかった家族の時間が増えると、お互いストレスが知らず知らずのうちに溜まってしまいますよね。
断捨離で家族関係が修復するといいですね。
今回もやましたさんの断捨離マジックに期待大です♪
「ウチ、断捨離しました」修復したい!? バラバラ家族の看護師ママ
第45回目は、
千葉県柏市で15年前に購入された4LDKの一軒家(3階建て)に住むベテラン看護師として働くみなこさん(51歳)のお話です。
現在みなこさんは、全寮制の中学校に通う1人娘ちかなさん(中2)と会社員のご主人てつやさん(50歳)、ご病気で療養されているみなこさんのお母さん(80歳)と愛犬ののののちゃんで暮らしています。
2階のリビングは19畳の広さがありますが、足下や壁際には雑然と物が置かれています。
この日もみなこさんは朝4時に起きて朝食の準備、仕事に行く前に掃除や洗濯をしています。
家の中が散らかっているとはいえ、早朝にみなこさんは床や階段まで水拭きをしていてスゴいです!掃除機はかけても水拭きまではなかなか出来るものではありません。
みなこさんは仕事で忙しく、部屋を片づける時間がなく家中に物が溢れかえってしまっています。
4人で暮らすには充分な部屋も収納もあるはずなのにモノが増えすぎて、昔ベッドルームとして使っていた部屋は物置部屋と化してしまっていました。
そのせいなのか中学生のちかなさんの部屋は無く、リビングの一角に机を置いているという状態です。
コロナ禍で学校の授業はオンライン。その授業をリビングの片隅で聞いているわけですから集中できません。
ちかなさんは、「リビングに両親が見えるのはウザイし、生活音が聞こえるのでイライラする。自分の部屋が欲しい。」と言います。
それに対しお母さんのみなこさんは、「今の状態でもちゃんと片付けられていないのに部屋を与えたらますます散らかる。」
もちろん、ちかなさんにも言い分があります。
「お母さんこそ片付けられない!」とこんな調子で母娘バトルはしょっちゅう。
確かにちかなさんの勉強机の後ろのクローゼットの中は、お母さんのモノで溢れています。 ちかなさんの物は引き出し1つ分しかなく、しまうことさえままなりません。
みなこさんは、「家族がお互いにストレスになっているのでいい関係で良い時間を過ごしたい」とやましたさんにSOSを送りました。