片付けが苦手な人の原因や理由を調べていくと、人種・性格・血液型・モノの増えすぎ、など色々ありました。
最終的には
自分とそのモノとが今どういう関係にあるのか、というのにヒントが見つかりました。
順を追って述べていきます。
片付けが苦手な理由に人種や血液型は関係するの?
片付けが苦手(特にモノが捨てられない)なのは日本人だから?
片付けが苦手なのは「日本人だから」というのを良く耳にします。
もったいない精神は戦後、物のない時代から始まりました。扇風機・冷蔵庫・テレビなどお金を稼いでモノを持つことがステータス。せっかく手に入れたモノ達だから手放せない。
実家やおばあちゃん家にモノが多いケースは少なくないですよね。
もったいない精神=捨てられない日本人
実は私もそう思っていました。
でも、こんまりさんの本が世界中で売れていることや、世界中の片付けの苦手な人のお手伝いをされているのを見ると、「日本人だから」というわけではなさそうです。
私は海外生活が長く、最近2回も引っ越したのですが、コロナの関係でルームツアーはオンラインビデオでした。既に空きがある貸家は何も無い部屋でしたが、まだ住人がいて○月に入れます、という時は現在生活している部屋が映し出されます。
結構な数を見たのですが、キレイに整頓されていた貸家は1割にも満たず、9割は汚部屋だったのです。キッチンは油で汚れ、ベッドやソファーの上には洋服が散乱し、床にはモノが沢山置いてあったり・・・。
数年前、実際に不動産屋さんに連れて行ってもらった時も、人が見に来るからキレイにしておこう、なんて奇特な人は皆無です。
もちろん入居前には清掃業者が入り、大抵はキレイになっていますけどね。
ついでに言うと、話は逸れますが、売り物件の場合は真逆でメチャクチャ綺麗です。まるでモデルルームのように、ホテル並みにお洒落です。売り手は高く売りたいから当然といえば当然ですよね。
では話を戻します。
このように、日本人以外でもモノが多く片付けの苦手な人は沢山いることがわかりましたので、
「日本人だから片付けが苦手」と言うのは違うような気がします。
片付けが苦手なのは性格や血液型のせい?
片付けが苦手な人の原因としてよく聞くのが性格や血液型によるもの。
これはなんとなく分かりますね。完璧主義の性格の人は挫折しやすい、とかA型の人は几帳面でO型の人は大雑把、とか。
血液型別片付け方法の本や記事なども沢山出ているので、それを参考に自分にあった片付けを見つけるのもありですね。
でも私は同じ血液型でもずいぶん違うな〜、というのを沢山目の当たりにしてきたので、「血液型のせいだから苦手」とは思えません。
例えばO型の人の場合。私もO型なので片付け方を比較すると良く分かります。ここでは4人の片付け方の違いを挙げてみます。
まず私の母。本当はA型じゃないの?というくらい几帳面できっちりしています。台の上には季節の花以外何も置かず、掃除も行き届いています。押し入れや引き出しの中の細かいところも見やすくて、どこに何が入っているか母の頭の中に全部インプットされています。
いつ人が来ても全然平気で、どこもかしこもピカピカです。キッチンのシンクや蛇口も光り輝いています。20年経っても同じマンションに住む人や親戚が遊びに来ると、必ず「引っ越してきた時と全く同じね。」と言ってはびっくりして帰っていきます。
同じO型でも私は母と正反対。私は整理整頓は大好きなのですが、毎日はそれをキープできません。母と生活していた頃、私が散らかしたモノは知らないうちに全て1箇所に片付けられていました。(元の場所に戻すのは私です)
私は整理しても数日すると、すぐ平面という場所にはモノが山積みになってしまいます。そして耐えきれなくなると、一気に片付ける、という感じです。
私の同僚でも同じO型の人が3人いました。
1人目の同僚の場合は、部屋に入るとキレイに見えるしスッキリしているのですが、引き出しやクローゼットにはモノがギュウギュウに押し込められていて、しまうというよりは隠している感じでした。本人もどこに何があるかは分からない、と言ってました。
2人目の同僚の場合は、部屋に入るなりモノの山。壁にはお土産で買ってきたキーホルダーが一面に飾られ、足の踏み場を探すのも大変なくらいでした。本人もどうしてこんなに散らかるのか分からないとのことでした。
3人目の同僚は母と同じできっちりしていました。小さな子供がいても、おもちゃもキレイにディスプレイされていて、まるでお店のショーウィンドウのような整理のされ方でした。仕事に来る時も持っているモノはきちんと整理され、ノートを見ても「出来る女性」という感じでした。
上記の例からもお分かりのように、同じO型の人でも様々です。ですから片付け方が苦手な人が血液型によるものとは断定できないかもしれません。
片付けが苦手な人がなぜ ”片付かない” と悩むのか根本原因はたった一つ
断捨離提唱者のやましたひでこさんが、「片付けが苦手な人の原因」として、モノを蟻と友達という表現に例えてYouTubeでとても面白く解説されていました。
要約すると
ひとえに”量の問題”「モノの量が多い」だけ。
部屋の中に蟻が入って来た時、2〜3匹なら簡単につまみ出せるけど
10匹、20匹、・・・・いやそれどころではなく・・・50匹、100匹が蠢(うごめ)いていたり、あるいは死骸となって積み重なっていたら、、、、
私たちはその部屋に入ることすら嫌になり、逃げ出したくなり、見たくもなくなる。
つまり、小さな不快な存在も量が過ぎると太刀打ち出来なくなってしまう。
片付けも同じ理由で、部屋の中にいつの間にか増えてしまったモノと同じ。
もともとモノがやって来た理由は私たちに役に立つため、生活を応援してくれるために来たはず。
なのにいつの間にかモノが増えすぎて、「片付かない、片付かない」と言って、そのモノがまるで敵のようになってしまう。
友達だった関係から、いつの間にか友達ではなくなってしまい、友達ではなくなった存在が大量に堆積している状態が「片付かない、片付けられない。」という根本原因。
つまり断捨離と片づけは自分とそのモノとが今どういう状態にあるのか
昔ではなく、これからではなく、今現在どういう関係になっているか気がついていくことがスタートである。
なるほど〜、私は納得してしまいました。
蟻が部屋に沢山入ってきたら、ゾッとしますよね。モノは動きませんが、時がたてばモノによっては劣化したり、食べ物のカスとか掃除しなかったら、本当に虫がわきます。
以前、オフィスでバナナの皮を蓋のないゴミ箱にそのまま捨てて帰りました。
翌日出勤したら何匹もの小さな虫がゴミ箱の上を飛び回っているのを発見!わずか1日で虫がわいたのです。
特に生ゴミを蓋のないゴミ箱に入れる際は、小さいポリ袋に密封してから捨てる必要がありますね。
モノは友達、という考え方を自分なりに当てはめてみた
自分がモノを買った時のことを思い出してみると、確かに、私は新しいモノ好きなので「これ便利そう」と思ったり、「しかも安いし」と思ったりすると、つい買ってしまうことがあります。
そしてしばらくすると、飽きてしまったり、使用後手入れが面倒になってどこかにしまい込み、存在すら忘れてしまったり・・・。モノとの関係が遠い存在になってしまう・・・。
私の失敗した買い物
だいぶ前のことですが、フードプロセッサーを購入しました。
私はお料理が大好きなのでTVでよく料理番組を見ることがあります。
その時、料理の先生が使っていたフードプロセッサーを見て、玉ねぎとかあっという間にみじん切りにしてしまうし、塊のお肉もあっという間に挽き肉にしてしまうし、これは便利だなぁと思い購入に至りました。
しかし、実際使ってみて確かに便利なのですが、後片付けが結構めんどくさい。
刃が鋭いので洗う時には注意が必要ですし、肉の油で容器の側面はギトギト。
プラスチックなので水洗いでは落ちません。使いたくない洗剤を沢山スポンジに含ませて洗い、そのあとは乾燥するまでしまえません。刃をしっかり乾かさないと錆びてしまいますものね。
それからというもの、後片付けのことを考えたら面倒になり出番が少なくなりました。
みじん切りも包丁でやり、肉は挽き肉を買ってくればいいことなので結局使わなくなりました。
処分するには値段も高かったし新品同様でしたので捨てたくはありません。
リサイクルショップを探してわざわざ出かけ、二束三文で売りました。
今はヤフオクやメルカリなどを使えば便利なのですが、これも写真を撮って公開し、消費者の方とメールでのやりとり、梱包作業と何かと時間がかかります。
またオンラインの場合すぐに買い手がつけばまだしも、なかなか買い手がつかなければ値段を下げる必要が出てくるし面倒くさいのはどちらも一緒で手間がかかります。
買う前に処分する時のことを考え、買うからには使い切り、最終的には捨てる覚悟を持たなければと反省しました。
私とリア友との付き合い
「モノは友達」という考え方で、私は実在する自分の友達にも同じことが言えるな、と思いました。
小さい時から付き合っている幼なじみと年に数回はやりとりする仲の人もいれば、環境の変化でいつの間にか音信不通になってしまった人もいます。
どこかでばったり会わなければ日常では思い出すこともありません。
年賀状が良い例です。
年齢を重ねるにつれ毎年増えていきますが、年に1回年賀状だけの付き合いになってしまった人は数知れず。
相手側から来なくなればそれで終わりですが、私から出さなくなることは滅多にありませんでした。
しかしある時、人も断捨離しないといけないかも、と思い「今後この人と会いたいか?」と自分に問いかけることにしました。
会いたいと思えば、「いつか会いたいね!」という意思表示を含めたメッセージを入れ、特にもう付き合わなくてもいいかな、と思う場合は、自分からは出さず、その人から年賀が来たら返事を出す、というスタンスに切り替えました。
すると、年々減っていき、一時期100枚以上あった年賀状が今では30枚程度に落ち着きました。
片付けが苦手なのはなぜ? その理由や原因を調べてみた(まとめ)
1. 片付けが苦手なのは人種(日本人だから)ということはない。
2. 片付けが苦手なのは血液型とはあまり関係がない
3. 片付けが苦手な人がなぜ「片付かない」と悩むのは、モノの量が過度に増えすぎたから
もし、捨てようかどうしようか迷っているモノがあったら、それを自分の友達として考えてみればやりやすいかな、と思います。
私も毎日一つずつ、自分とそのモノとが今どういう関係にあるのかを考え直してみようと思います。