部屋の片付けをしていると、誰もがぶち当たる「捨てられない」壁!
「無理に捨てなくていい」というものまで最近は出てきています。
ただ、早くスッキリしたい人にとって「捨てなくていい」というのは 捨てる決心がつくまで一時保管しておきましょう、というのが多く、何の解決にもならないわけです。
「これで未練なく捨てられる!」という決定打、つまり トドメの一撃 が欲しいんですよね。
今回は私がその決定打になった思考で捨てられた体験と、これからの決定打になりそうな思考をご紹介します。
「なぜ捨てられないか?」はこういう心理が働いていた
損失回避の法則 って聞いたことないですか?
例えば、誰かからサプライズで10000円もらった時の喜びより10000円落としてしまった時のショックの方が大きい ということ。
¥10000もらった喜び<¥10000落としたショック
心理学の言葉らしいのですが、その通りだと思います。
冷静に考えれば、サプライズでもらったものですから、落として失くなったのはもらう前の状態に戻っただけ。プラスマイナス0なんですよね。
でも人間て欲が出るんですね〜、一度手にすると失いたくない・・・
お金ではないですが、yumeriもしょっ中こんなことあります。
ここからはyumeriの失敗談です。
私の場合はMacのデータ。
調子にのってデスクトップにファイルをどんどん溜めてしまい、ハードディスクにセーブし忘れたりします。
すると忘れた頃にある日突然Macがフリーズしてしまい、Appleストアに持ち込んだはいいのですが、、、「〇〇時に出来るから取りに来て」と言われて
行ってみたら・・・
「初期化しといたよ。」
え”ええーーーーッ!!!!!!
Macに入れたWindowsのソフトも消えていたし、作ったファイルは全て失くなっていました。
文句を言ったところでデータが返ってくるはずもなく・・・
英語もITも苦手な私は、なすすべがありませんでした。(涙)
常にバックアップしておかなかった私が悪いわけで・・・
それ以来 iCloud にも毎月お金を払い、ファイルのデータは雲の上にセーブしてたのですが、
つい最近またやらかしました。
Macの設定画面に赤マークの数字が出たのでごちゃごちゃいじってたら、デスクトップの上のファイルがまた突然消えてしまったのです。
Appleカスタマーサービスに電話しても原因が分からず、
iCloudに入れてたはずが今度はiCloudにエラーが出て表示されず
結局データは出てこない。
今度はハードディスクに入れとかなかった自分が悪い。
というわけで、あったものを失うというのはかなりのショックです。
私の場合は 解決するとすぐ忘れる という悪い癖があります。
結局、学習できてなかった・・・きちんと反省してもう2度とこんなことのないようにここで自分に約束したいと思います。
yumeriの失敗談をダラダラ書いてしまいましたが
ここで何が言いたいかというと、
”人は得るものより失う物のショックの方が大きい”
ということを頭に入れておきましょう! デス
これが人間の本質なので、捨てられない気持ちがあるのは当たり前。
失いたくない ➡︎ だから捨てられない
モノと真剣に向き合って捨てることができた人たちは、なんらかのきっかけであったり、事件であったり、思考であったりしたはずです。
捨てられない時は、事件が起きたら何を持ち出す?と考える
先日の熊本の豪雨災害はホントに酷かったですよね。
コロナ禍の最中に豪雨災害。 まさに泣きっ面に蜂状態です。
東日本大震災でもそうですが、災害はあっという間に事態が悪化するので私たち人間はパニックになります。
被災者の方々は、どうでもいいモノしか持ってこれなかった、と口々に言います。
これ、ホントにその通りだと思います。
私にも経験があるのですが、ハワイに住んでいた時の話です。
隣の家がいきなり火事になりました。なんと放火!
みるみるうちに燃えてうちの庭のマンゴーの木に火が移りそうになりました。
近所の人が沢山出てきて、もちろん私も様子を見に外に出ました。
すると、近所の人たちが私を心配してくれて、
「火が移るかもしれないから大事なモノを持って早く避難した方がいいよ。」と異口同音に言ってくれました。
慌てて部屋に戻り、私はすぐにスーツケースを引っ張り出してきて、手当たり次第にモノを入れ始めました。
ドキドキしながら詰め込みますが、当時は大事だと思うモノを整理できていなかったので、その辺のモノを思いつくまま入れるだけで精一杯でした。
しかし・・・
家族は4人ですが、この日に限り私しか居なく、家族の分はどうしたらいいのか分からずじまい。
そうこうしているうちに消防車が何台も来て無事鎮火。
こんなことってホントに起きるんだ〜、と冷や汗タラタラでした。
この放火事件で私が学んだことは
・すぐに持って出られる貴重品や大切なモノとその位置を把握しておくこと
・大切なモノは厳選しておく
でした。
緊急時は持ち出したいモノを全部は持っていけません。
災害にもよりますが、小さなスーツケース1つならなんとか持ち運べます。
5分もあればパパッと荷造りできるようにしておかないと、こういう時困るなぁ と身にしみて感じました。
この時から私の片付けの意識は大分変化していきました。
常に身軽でいたい!
今回災害に遭われた方はホントにお気の毒で仕方ありません。
モノを選ぶ時間すら与えてもらえなかったのです。
ですが私たちにはモノを厳選する時間がまだあります。
大事でないモノを捨てずにとっておいたせいで、厳選に時間がかかってしまうのだけは避けたいものです。
次はモノ別の捨て方を考えてみたいと思います。
洋服の片付けをしていたら捨てられない服が出てきた場合の対処法
いつか着るかも とか まだ着られるから とか 高かったから捨てられない
というのはよく聞く話。
そして、こんまりさんだったら
「ときめく物だけを残して後は捨てましょう」
もし迷ったら
「ときめくかときめかないか一度着てみましょう」
もし、✨ときめく✨ という感覚が分からなければ
とにかく触ってみることが大事!
このように指導されていると思います。
私がしている方法は 好きな順位を決める というやり方。
全体で要る、要らないの判断がある程度ついたら、
1 TシャツならTシャツだけと同じカテゴリーに分ける
2 5着くらいずつに分ける(例えば20枚あったら4つに分ける)
3 5着の中で好きな順位を決める(1位になったのが4枚ありますね)
4 残り16枚を今度は4枚ずつ4つに分ける(1位になったのがまた4枚)
5 今ので8枚のお気に入りができます。
これで足りれば後は処分、という具合です。
お店でTシャツを買うときにはそんなに時間をかけないと思いますので
インスピレーションを大事にし、短時間で行うのがいいと思います。
それでもなかなか数が減らない人には
こんなトドメの一言はいかがでしょうか?
お気に入りの服を着られる時間が減るよ
yumeriは ハワイにいたのでTシャツの数が人よりは多い方だと思います。
それで一番気に入っている3枚はすぐにボロボロになるのが嫌で、好きな友人と会うとき以外はなるべく着ないようにしていました。
でもよくよく考えてみると、好きなモノなのに着る頻度が減るのは逆にもったいないと気づいたのです。
これはTシャツを友達に置き換えてみれば分かります。
親友と過ごす時間ほど嬉しく楽しいものはありません。何時間でも一緒にいたいし、何回でも会いたいものです。
服からしてみたら、好きな洋服なのに何で沢山着てくれないの?
ということになります。
大袈裟ですが、もし明日死んでしまったら、、、沢山着なかったことを後悔すると思います。
それに気づいてから、お気に入りの洋服と長く一緒にいる時間を増やそう
と決めることができ、お気に入りのTシャツだけを日頃から着ることにしました。
時間は有限です。着られる回数も時間も限られています。
本の片付けをしていたら捨てられない本や書類が出てきた場合の対処法
これも洋服と全く同じです。
私たちが読める本には限りがあります。
本の数もですし、読むのに費やす時間もです。
私はその本が電子書籍になっているか調べ、もしなっていたらまた読みたい時に買えばいいと割り切っています。
電子書籍になっていなくてもブックオフに行くと、結構見つかることがあります。
絶版になっている本は、スマホのアプリでスキャンしたり、写真を撮ってiBookに入れてます。
読む段階で読み返したいページに付箋を貼り、最後に付箋の部分だけスキャンしたり写真を撮っておくと便利だと思います。
書類も手紙も本と同じようにスキャンや写真のデータで残し、全捨てです。
でも不思議なもので、私の場合、撮った安心感で殆ど見返すことがありません。
結局気休めにすぎないのかもしれませんね。
片付けをしていたら捨てられない思い出のモノが出てきた場合の対処法
ミニマリストブロガーの筆子さんの名言がこちら。
大事な思い出を捨てたところで思い出自体が消えるわけではない
私はこの一言で気持ちがらく〜になりました。
ホントにその通りです。
あの世に持っていけるわけではないし、思い出は心に持っていればいいんですよね。
でも、yumeriは捨てすぎて失敗したことがあります。
小学生からずっと持っていたハーモニカとリコーダーです。
何十年も保持していた愛用品で笛の裏に父が旧姓を刻んでくれていました。
でも結局持っていてもここ数十年吹くことがなかったので、引越しの前に思い切って捨てたのです。
しかしある日のこと
TVのイッテQで女芸人たちがリコーダーなどの楽器を使って練習する風景を見ていたら、無性に吹きたくなったんです。
でも捨ててしまいました。
捨てた後に必要になった というあるあるです。
楽器はいつでも買い直すことができるのですが、あれと同じものは2度と手に入らない、と考えただけで急に淋しくなりました。
どこかでリコーダーとハーモニカを見た時は捨ててしまった後悔が再び蘇ってくるのかと思うと切なくなりました。
それこそ保留ボックスに入れておけば良かったのかもしれません。
たとえ買い直せるものであっても、ホントに手放しても後悔しないかどうか一つ一つ真剣に向き合うことが大事だな、
と思えた失敗でした。ですが、
思い出が失くなったわけではない
というのも実感できました。
この失敗の件については、私の場合は断捨離で言うところの 執着 だと思います。
執着を手放す訓練をこれからしていくのが今後のyumeriの課題です。
片付けでオタクグッズが捨てられない場合の対処法
オタクグッズはその人の人生にとってかけがいのないモノだとyumeriは思います。
ですから捨てたくなければこれこそ無理に捨てる必要はないと思います。
お気に入りのモノと暮らせることはサイコーの幸せです。
ただ、部屋を圧迫するほどの量を溜め込んでしまった場合は問題があると思います。
オタクグッズと他に溢れているモノを比較してみてください。
オタクグッズを優先するなら、他のモノの量を見直すべきです。
必要最低限の生活用品を残し、迷ったモノはスパッと切り離す。
例えばオタクグッズが100個、洋服が100枚、日用品が100個あるとして、全体量の半分を処分したいとします。
300あるうちの150を残したければ、優先順位に沿って、オタクグッズ100、洋服25、日用品25で計150。
つまり洋服と日用品は最低限にすることで大好きなオタクグッズを残せるわけです。
何もかも取っておくのは今までと何ら変わりません。
もし変化を求めるのなら、このくらいの痛みは必要だと私は思います。
片付けで捨てられないときの対処法・・・まとめ
★ 得られる喜びよりもそれを失うショックの方が大きいという「損失回避」の心理が人間には誰でもあるというのを覚えておく
★ 災害・人災の時に直ぐに持ち出せる大切なモノとその置き場は把握できているかを確認する
★ 洋服は親友に置き換え、一緒にいられる時間を考える
★ 本・書類はスキャンするか写真に撮ってデータとして残せる
★ 思い出のモノは捨てても思い出が失くなるわけではない、と考える
★ オタクグッズを残したければ、他のモノを極力減らし、全体の数でバランスをとる
いかがでしたか?
少しは捨てられる思考になったでしょうか?
思い出のモノの中には 写真 という厄介モノもまだあります。これはハードルがかなり高いので、次に取り上げたいと思います。